本文へスキップ

グローバルな医療を支える

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-5706-9670

〒158-0091 東京都世田谷区中町4-5-3

ASKIFR-8のご案内ASKIFR-8 info

ハイパーサーミアとは

これからの がん治療 ASKIRF−8
高周波変位電流を体の表面から無侵襲的に通電させて、その電流による細胞の刺激と発熱効果の複合的な効果で、がん組織の縮小・消失とQOL(生活の質)を改善する治療装置です。


                                「アスカーフ8」(ASKIFR-8)



「ASKIRF−8」の特徴


日本で開発された
「ハイパーサーミア」(高周波誘電加温治療装置)


 温熱免疫療法として、今話題のハイパーサーミアはどのようにして開発が進んだのでしょう。
時代は遡り、1978年3月のこと。当時の京都大学医学部長菅原努教授(故人)とアメリカのレイモンド・ユー教授の二人が、日本のある大手電機メーカーの応用技術部長のもとを訪問し、次のような要請をしました。
「ガン組織は熱に弱い。お風呂の温度よりもやや高い目の42℃〜43℃の加温で致死するのです。貴社の電子技術で身体のほとんどの組織に発症するガン疾患を加温で治療する装置(ハイパーサーミア)の開発をお願いしたいのです。いかがでしょうか」
 技術部長は「わかりました。まずは、よく検討してみましょう」と即座に答えました。脳裏に最初に浮かんだのは、友人のエンジニアの力を借りることでした。
 そのエンジニアとは、現在の日本ハイパーサーミア学会の名誉会員(国際癌治療増感研究会元常任理事)山本五郎です。電気メーカーの技術部長とは古くからの技術者仲間として親交があり、当時、高周波エネルギーを利用する各種産業機器の製造工場の技術責任者だった彼に相談することは自然な成り行きでした。この技術部長は山本に次のように語りました。
 「ガン組織は熱に弱いようだ。山本さんが専門とする高周波エネルギーを上手に利用すれば、人間が強敵としているガン疾患の治療ができると思う。その装置が開発できれば、世界でも新しいガン治療の誕生となり、すばらしいことになるよ」
 山本は持ち前の職人気質と好奇心も手伝って、二つ返事でこの要請に応えることにしたのでした。数日後には京都大学医学部長菅原教授を訪問。最初に始めたことは、ガン細胞や小動物で高周波誘電加温治療実験のための装置を製作することでした。ほどなく、装置は無事に完成。その後は京都大学医学研究室に持ち込み、若い医師たちと一緒に治療実験を繰り返し行う日々が続きました。結果として、確かに温度が42℃を超えると完全に癌細胞が死滅することを確認、おおいに治療装置の開発に自信が出来たといいます。
 1979年9月から正式に、新しい癌治療装置の開発・企画設計を山本が代表して行い、本格的に人のガン疾患を無侵襲的に、高周波誘電加温を行う治療装置の開発を開始します。新しいガン治療装置(高周波誘電加温治療装置)の開発には、多額の資金が必要となりましたが、当時の科学技術庁新技術事業団(現・文部科学省研究開発機構)から多額の資金を調達することができたのです。そのおかげもあって、治療装置の開発を計画通りに進めることができたのでした。
 こうして1984年12月に、世界で初めての新しい癌治療技術が誕生しました。その治療装置の名称はサーモトロンRF8(Thermotron-RF8)。副作用がなく、長期生存が得られる治療を行える機器として画期的な装置でした。現在も日本国内で341台、また海外でも21台が活躍しています。
 この功績が認められた山本五郎は、科学技術庁長官賞や黄綬褒章などを次々に受賞。2016年12月には弊社の取締役(技術部長)に就任、その指導のもとでサーモトロンと同等のガン加温治療装置「アスカーフ8」(ASKIFR-8)の開発に成功しました。2017年9月、ガーデンクリニック中町に初号機の設置が完了し治療が行われています。


株式会社 PHJ株式会社PHJ

〒158-0091
東京都世田谷区中町4-5-3
TEL 03-5706-9670
FAX 03-5706-9371
MAIL